診療内容
アレルギー科
長年、小児アレルギー専門医として子どもたちを診ながら、食物アレルギー、気管支喘息、長引く咳、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎といったアレルギーに関する病気でお悩みのお子さんが年々多くなってきていることを感じています。
アレルギーのあるお子さまをお持ちのご家族の方も、お子さまの症状を何とか和らげてあげたいと悩まれることも多いこと思います。
当クリニックではアレルギー疾患に対して、的確な診断をし、アレルギー学会認定専門医だからこそできる一人ひとりの患者さんに応じたきめ細やかな指導・治療ができるように心がけています。
アレルギー疾患は的確に診断をし、お子さまの症状とお子さまとご家族の生活に合った治療・対処法をみつけていくことが大切だと考えています。特に当院にはアレルギーエデュケーターという小児アレルギーに関する専門の知識を有するスタッフがおり、医師と協力して診療を行っております。
医師一人では十分に時間が取れないときもありますが、エデュケーターと協力することで十分な説明時間を取ることができ、より細やかな診療を行うことができます。
患者さま本人だけでなく、ご家族のお悩みに対しても十分お話を聞く時間がとることができます。
また医師には緊張して聞きにくいという場合もエデュケーターを通してご相談することもできると思います。
アレルギーを持つお子さま、ご家族の方の負担をできるだけ軽減できるように、頼りにしていただけるクリニックになれるように診療していきます。
アレルギー外来の診療時間
アレルギー外来では、アレルギーでお悩みの患者さま一人に対して、20分の枠を設けております。
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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14:00~16:00 | / | ● | / | / | / | / | / |
一般外来でのご相談は、冬場など患者さまが多いときはどうしてもあわただしくなりがちですが、アレルギー外来ではゆっくりとご相談いただけます。
専門外来なので、風邪などの感染症の患者さまもいらっしゃいません。
アレルギーの相談をしたいけどクリニックで他の病気がうつってしまうのも心配だ、という方にも安心して受診していただけます。
医師とアレルギーエデュケーターがしっかりと患者さまの症状を把握し治療に当たらせていただきます。
また月に2回アレルギーエデュケーターの資格を持った栄養士が来ておりますので、食物アレルギーのお子さまで離乳食等の進め方、栄養面の心配などを相談していただけます。
アレルギー疾患でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
予約方法
前日までにお電話でご予約ください。
0566-99-4700
持ち物
- 診察券(お持ちの方のみ)
- 各種受給者証
- 母子手帳
アレルギーエデュケーターが在籍しています
アレルギーエデュケーターとは、日本小児臨床アレルギー学会が認定した子どものアレルギーに関する病気の専門家のことで、当院にも複数名在籍しています。
アレルギーエデュケーターは、以下のようなご説明やご相談を得意としています。
食物アレルギー
発作症状がでたときの対処方法や受診のタイミングなど。 食物アレルギーのあるお子さん向けの食事の作り方や栄養指導。
アレルギー性鼻炎・ぜんそく
喘息発作時の対処方法、吸入器の正しい使い方、喘息の予防について。 アレルギーを持つお子さんに適した生活環境づくり。
アトピー性皮膚炎
体の洗い方や保湿剤、ステロイド等の使い方などスキンケア指導、かゆみへの対処方法など。
食物アレルギー
食物アレルギーは、アレルギーの体質のある方が原因となる食品を摂取することで起こるアレルギー疾患です。
特に卵、小麦、牛乳は三大アレルゲンと言われ、乳幼児期に発症することが多いですが、成長とともに自然経過で改善されることも多いです。
診断で大切なのは症状に再現性があるかどうかで、血液検査の結果と総合して診断する必要があります。 治療として自然経過でもよくなることが多いですが、単にアレルギー原因食品を除去するだけでなく食べられる量を判断し食べられるものは食べていくことも大切です。
当院では、アレルギー原因食品の除去の指導だけでなく、家で食べる際の進め方、量の指導や院内で食物経口負荷試験、症状によっては他施設での食物経口負荷試験の紹介を行い、何をどのくらい食べられるのか、アレルギー専門医や看護師などの立会のもとできちんと診断・検査をします。
食物経口負荷試験
アレルギー症状を起こす、または起こすかもしれない食べ物を、医療機関で、医師の管理・看護師・栄養士の立会のもとに「食べてみる」検査です。この検査を行うことで、全く食べられないのか、少量であれば食べられるのか…摂取量の判断ができます。
また治療中のお子さんには、安全に食べられる量の判断や耐性獲得(症状がでなくなること)を調べるために、食物経口負荷試験を行います。 検査は診断のうえ行いますので、まずアレルギー外来等にてご相談ください。
アレルギー性鼻炎・花粉症
お子さんの症状は鼻に現れることが多く、風邪の初期症状と似た鼻詰まりの症状で気づきます。小児のアレルギー性鼻炎から副鼻腔炎や中耳炎になってしまうこともあるため、症状を改善させる薬で早めに治療しましょう。
最近は花粉症も低年齢化が進んでいると言われ、2歳くらいでも鼻炎症状がでるお子さんもいます。しかし乳幼児の大半はまだまだ風邪など感染症が主流です。しっかりと見極めたうえでの治療が大切です。
血液検査や鼻汁中の好酸球という物質を調べることで、適切にアレルギー性鼻炎の診断を行います。
舌下免疫療法(スギ花粉・ダニ)
当院では、スギ花粉・ダニアレルギーの舌下免疫療法を行っています。
5歳以上から治療を受けられます。
体質を改善する治療のため、最低3年間の治療が必要で、月1回の通院が必要です。
治療導入には、スギ花粉症、ダニのアレルギー性鼻炎としっかり診断を確定する必要があります。
また導入の際には副作用確認のために、院内でおくすりを飲んだ後、30分待機していただく必要があります。
気管支喘息(ぜんそく)・長引く咳
院長は咳嗽に関する専門医です。咳の診療に関する経験を活かして、ぜんそく、その他の長引く咳の原因に応じた治療を行います。
気管支喘息は、発症してからできるだけ早く、適切な治療とコントロールを行えば、大人になるまで持ち越すことは少ないです。おくすりを使わなくても長い間喘息の症状がない状態にするのを目標とします。
治療は、気道にある炎症を改善させる内服薬・吸入薬などを使います。発作の頻度などで治療の選択が異なります。重症度を診断し治療を選択していきます。
アレルギー検査、呼吸機能検査などを行い、生活指導や今の気管支の状態を見極めながら診療していきます。
咳は日常診療で最も多く相談される症状の一つです。
長引く咳の原因として、マイコプラズマ、百日咳などの感染症、咳喘息や喉頭アレルギーなどのアレルギー疾患など原因はさまざまです。
それぞれ治療法が異なるため、診断をしっかりしたうえで治療を選択することがポイントです。
咳嗽に関する専門医としての経験を活かしそれぞれの疾患に応じた治療を選択していきます。
呼気NO検査
吐く息の中に含まれる一酸化窒素を計ることで、ぜんそくの重症度がわかります。
検査は、息を吐くだけで痛い検査ではありません。検査結果もすぐに出ます。 診察後、必要があればすぐに検査ができます。
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎はアレルギーの体質のあるお子さまが、皮膚の湿疹がよくなったり悪くなったりを慢性的に繰り返す疾患です。
治療は、スキンケア、皮疹の程度に応じた適切な軟膏の選択、塗布が中心となります。 アレルギーエデュケーターと協力しながら、適切な体の洗い方や軟膏塗布指導を行っていきます。 食物アレルギーや、ダニやハウスダストなどが皮膚の悪化原因と考えられ場合は適切な原因除去指導を行います。